ハイエースのタイヤカスタムで気になるのがタイヤのはみ出し。
はみ出していると車検NGだし(10mmまではみ出しOKなのは、乗用車ナンバーのハイエースのみ)、タイヤで跳ね上げた泥で車の側面が汚れたり、具合がヨロシクない。
とはいえ、タイヤとボディの面が一致しているツライチはかっこいいので、タイヤがはみ出さない範囲で太めのタイヤを履きたいよね。
はみ出しはタイヤ幅とホイールのインセットで決定されるので、簡易的にタイヤのはみ出し量を見積もれる計算フォームを作ってみた。
実際には車にも製造誤差があるしタイヤ幅も個体差があるので、きっちり正確に予測できるわけではないが、だいたいの目安にはなるかと思う。
タイヤ選びのご参考に!
タイヤはみ出し量の見積もり計算
見積もり計算について
ここでの見積もり値は、次の物理量から求めた推測値である。
- 車体寸法
- ホイール取り付け面の幅方向位置
- ホイールインセット
- タイヤ幅
実車で計測したわけではなく、あくまで計算による見積もりであることに注意してくだい。
ただ、正確性には欠くかもしれないが、だいたい車幅に対してタイヤの幅がどれくらいになるのか計算できるので、タイヤフィッティングの目安にはなるかと思います。
タイヤはみ出し量の見積もり計算
ハイエースは標準ボディとワイドボディの2種類の車幅があるだが、ボディの全幅とホイール位置関係は両車とも同じなので、下記の同じ計算式ではみ出し量を見積もることができる。
(つまり、標準ボディでツライチになるホイール&タイヤは、ワイドボディにつけてもツライチ)
入力するタイヤ幅について
入力するタイヤ幅は「215/65R16」の場合「215mm」を入力するのではなく、メーカーのサイズ表に記載されている「タイヤ総幅」を使おう(特にツライチ狙いの場合はハミタイと紙一重なので、なるべく正確な値で計算したいもの)。
ちなみに、総幅とは、下図のようにホワイトレターやリムガードなどの突起部も含めた、タイヤの一番幅が広くなる部分の幅である。
下の例は TOYOのH30のサイズ表。
上表では「サイズの呼び」と「タイヤ総幅」はだいたい一致しているが、なかには215/65R16なのに「タイヤ総幅222mm」もある銘柄もあるので注意して下さい。
また、上表で215/60R17のタイヤ総幅214mmというのは標準リム幅6.5Jリム(6.5インチ幅リム)に組んだ場合の総幅であり、もっと幅の広い7.0Jのホイールに組んだ場合はタイヤ幅は214mmより広くなる。
リム幅違いのタイヤ総幅はJATMAという日本のタイヤ規格で定められており、リム幅0.5インチごとにタイヤ幅変化量は5mmとなっている(計算表に入力するタイヤ幅の参考にしてください)。
といわけで、215/60R17を7.0Jに組んだ場合のタイヤ幅は
214mm + 5mm = 219mm
と求めることができる。
ただ、ひとつ注意したいのは、タイヤはゴム製品であり、タイヤ幅の個体差が小さくないということ。
サイズ表の幅が中心値であっても、平気で±2mmはずれるので、本当のギリギリのツライチを狙うより、5mmくらいマージンを取ったほうが無難です。
48Riderのハイエースで検証してみる
この計算式がどれくらい正しいのか、実車で検証してみる。
ハイエース標準ボディにブリヂストン ブリザック VRX2 215/65R16の場合
計算条件は次の通り。
- ブリヂストン ブリザック VRX2 215/65R16 のタイヤ幅は222mm(6.5J)
- 6.5J インセット 38mmのホイールに装着
- 標準リム幅なので、そのまま222mmで計算表にインプット
フロントでツライチまで4.5mm。実際の写真は下の通りなので、まあまあ良いところではないでしょうか?
ハイエース標準ボディにブリヂストン ブリザック DM-V3 215/70R16の場合
計算条件は次の通り。
- ブリヂストン ブリザック DM-V3 215/70R16 のタイヤ幅は221mm(6.5J)
- 7.0J インセット 43mmのホイールに装着
- 標準リム幅は6.5インチなので、7.0Jのリムに装着すると+5mmして「226mm」で計算表にインプット
フロントでツライチまで7.5mmで、実際の写真は下の通りなので、VRX2より内側に入ったかな?
タイヤ幅が226mmにも関わらず、インセット43mmのホイールだとハミタイにならなくて良いね!(だいたいのハイエースの社外ホイールはインセット32mm~38mmが多く、インセット43mmは稀)
ちなみに、使用ホイールはESSEXさんのType ES 16inchです。
はみ出す場合はオーバーフェンダー必須
タイヤはみ出しの規制が緩くなって+10mmまではOKと話題になったが、それは乗用車の話。
ハイエースのスーパーGLやDXなどの商用車カテゴリーは、タイヤはみ出しは一切禁止だ。
というわけで、車検を通すため、というか合法的に公道を走るにはオーバーフェンダーを取り付けてハミタイを回避する必要がある。
また、ハイエース向けにたくさんのオーバーフェンダーが販売されているが、車検が通るもの通らないものがあるので、以下の点に注意してください。
車検を通すための重要ポイント
- 出幅は片側9mm以下(合計18mm以内)
車検証の全幅から±20mm以内の変更であれば、構造変更なしで車検に通すことができる。保安基準を満たす「9mmフェンダー(通称:リーガルフェンダー)」が多く選ばれている。 - 確実な固定方法
両面テープのみの装着は「脱落の危険性がある」とみなされ、車検に通らないケースがほとんど。必ずビス留めまたはボルト留めでしっかりと固定されている必要がある。
変更・構造変更が必要になるケース
- 出幅が「片側10mm以上」の場合
出幅が片側10mm以上のパーツを装着した場合は、「構造変更申請」が必要になる。また、ナローボディ(標準幅・4ナンバー)で片側約10mm以上広げると、全幅が普通貨物車(1ナンバー)の枠に入るため、1ナンバー化等の手続きも必要になる。
高速料金も1ナンバーだと中型料金になるので、1ナンバーが必要な程のオーバーフェンダーはデメリットが大きい(もとから1ナンバーのワイドボディならこのデメリットはないが)。
フェンダーモールという商品
- フェンダーモールというフェンダー周りに両面テープで取り付けて幅を稼ぐパーツも販売されているが、これはドレスアップ目的なら車検は通るが、はみ出し対策としては認められていない。
ハミタイ対策では使えないので、注意してください。
ハミタイ対策オーバーフェンダー 車検対応まとめ
以上を下表にまとめてみた(表が見切れている場合はスクロールできます)。
| 出幅(片側) | 取り付け方法 | ドレスアップ としての車検 |
ハミタイ対策 としての車検 |
|
| フェンダーモール | 9mm以下 | 両面テープ | ○ | X |
| 9mm以上 | 両面テープ | ルール上は○だが 陸運局によってはX判断 |
X | |
| オーバーフェンダー | 9mm以下 | 両面テープ | X | X |
| 9mm以下 | ボルトまたはビス | ○ | ○ | |
| 9mm以上 | ボルトまたはビス | ○ (構造変更必要) |
○ (構造変更必要) |
ハミタイ対策なら、出幅9mm以下でボルトまたはビス止めの製品がおすすめです。
ハイエース
タイヤはみ出し量 見積もりまとめ
重ね重ねになるが、計算表の値は実測値ではなくあくまで車体寸法値とホイールのインセット、タイヤ幅から求めた簡易見積もりであることに注意してください。
とはいえ、大体の目安にはなるかと思うので、タイヤ選びの参考にお使い下さい。
最後に、このページの計算値と実測値の検証がもっとあるとありがたいので、実際に検証されたブログ読者様はコメント欄に結果を投稿してくれると嬉しいです。
他にも「ハイエースカテゴリ(☜クリック)」で色々と記事書いてます。よろしければ、そちらもどうぞ。










