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ハイエースをファミリーカーとして購入する時の7つの注意点!商用車と乗用車の違いとは!?

10年前に比べると最近はアウトドアや車中泊用途を含めたファミリーカーとして、ハイエースを選択するユーザーもかなり増えてきた。

しかし、ハイエースはいわゆる商用車で、ミニバンを含む乗用車とは車の装備や法規制など異なる部分も多く、初めてハイエースを購入するユーザーは不明点も多いかと思う。

そこで今回は、200系ハイエースS-GLを2台、キャラバンDX1台、サンバーバン1台と、合計4台も商用車を乗り継いでいる48Rが、ファミリーカーとしてハイエースを購入する場合、注意が必要な点について書いてみる。

 

 

 

①ファミリーカーとしてのグレードは「S-GL」と「ワゴンGL」の二択

ハイエースをファミリーカーとして使うなら、内装や装備が充実した「スーパーGL(4 or 1ナンバー商用車)」または「ワゴンGL(3ナンバー乗用車)」の二択しかない。「DX」や「DX GLパッケージ」はオススメしない。

 

こちらがスーパーGL。座席はセカンドシートまでで、後部には広大な荷室を備える。

 

こちらワゴンGL。乗用車登録で10人乗りだ。人をたくさん乗せることも、シートアレンジで荷室を広くとることも可能。

これらの2グレードの内装は、ミドルグレードのミニバンと比べても遜色ないくらいの出来栄えで、ファミリーカーとして使うのに十分なクオリティだ。

 

一方、ハイエースの安いグレードは商用ユースに特化しているため、内装や便利装備を簡略化されていかにも商用車。休日に乗っても仕事で乗ってるような感覚に陥ってしまうのだ。

 

 

実際友人のDXハイエースを撮影させてもらったが、中はこんな感じで高級感やハイクオリティのカケラもない超簡易内装である(さらにバイク積んだりしているので汚いが。。)。

 

まずは商用バンお約束の前席3人がけ。ちなみに大人3人で前に座ると超窮屈で、快適性など全くない(48Rが学生の時乗ってたキャラバンもこのタイプ。懐かしい)。

特に真ん中の席にはヘッドレストがないので、追突でもされようものなら、首が後ろにぐにゃりだよね。

 

オーディオはこれまた商用車ど定番の、スピーカー内蔵ラジオ。

コストダウンで車体にスピーカーついてないので、ラジオユニットから音が鳴るのである(これまた昔話だが、48Rが昔乗ってたキャラバン はスピーカー内蔵ラジオはもちろんのこと、なぜかAMしか聞けないラジオだった。せっかくラジオついているのに、なぜFMが聴ける機能をのせなかったのか。。。)

当然音質レベルは望むべくもなく、オーディオ好きには満足感ゼロ。それどころか、あまりの音質で不快になるレベルの満足度マイナスである!

 

ちなみに、今現在のハイエースでは全グレードでドアスピーカーが標準装備されているので、この点は改善されている

 

また、セカンドシートはヘッドレストのないベンチシート。

これで長距離移動はしんどすぎる。。。

 

荷室も内装なしの剥き出し鉄板にフロアカーペットのないビニール床。

 

サイドステップも鉄板剥き出しである。

 

DXは「働く車」として快適装備は必要最低限に抑え、販売価格を安くしたグレードだ。

これらのグレードは、内装トリムがなくボディ鉄板むき出し、前部座席は3人掛け、後部座席は快適性ゼロのベンチシート、マニュアルエアコンなどなど、しょぼいさを上げたら書ききれない。

というわけで、ファミリーカーとして最低限の居住性を備えたグレードでいうと、バン(商用車)ならスーパーGL、乗用車ならワゴンGLしかない。

(ちなみに、「DX GLパッケージ」なるグレードもあるが、DXの外見だけスーパーGL風にしただけなので、ファミリーカーとしてはオススメできない)

 

ボディサイズについては、ワゴンGLはワイドミドルルーフしかなく、そのサイズは全長4.84m、全幅1.88m、全高2.11mの巨体ボディ。都心でファミリーカーとして使うにはやや不向きである。

一方でS-GLの標準ボディ(一番よくみるハイエース)は大きく見えるものの、実は5ナンバーの小型乗用車サイズ(全長4.695m、全幅1.695m、全高1.98m)。ホイールベースも短く最小回転半径もミニバン以下なので、実はミニバン使い勝手が良いくらいの車なのだ。

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というわけで、48R的にはハイエースをファミリーカーとして使うなら、「S-GL 標準ボディ(4ナンバー商用車)」がベストバイと考えている。

 

 

②商用車のハイエースは毎年車検

ハイエースバンは商用車なので、ミニバンを含む乗用車カテゴリーとは車検タイミングが異なるので注意が必要である。

見出し(全角15文字)

商用車:初回は新車から2年、以後毎年

乗用車:初回は新車から3年、以後2年ごと

 

車検が毎年で費用は掛かりそうだが、商用車は税金が安いので、10年間の車検費用は実は乗用車のハイエースより商用車ハイエースが安い。

そこらへんの話は別記事で詳しくまとめている。

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とはいえ、毎年毎年、車検でディーラー入庫するのはとても面倒である。

車検受けるだけでも、見積、入庫日の調整、入庫、受け取りで時間を取られるのが非常に面倒くさい。

48Rとしては、仕事ではなく乗用車として使っている商用車については、乗用車と同じく2年車検にしてほしいぜ。。

 

 

 

③タイヤはLT規格(乗り心地が悪い、スタッドレスは低グリップ)

ハイエースのタイヤにはLT規格というタイヤが装着されている。LTとは「Light Truck」の略で商用車向けのタイヤである。

ハイエーススーパーGLはファミリーカーとして使っていても、本来の用途であるバンとして1000kgもの荷物を積んで安全に運行できる荷重性能を有していなければ車検に通らない。

 

乗用車用の195/80R15サイズでは「タイヤの耐荷重(負荷能力)」が足りないので、LT規格の195/80R15が装着されている。

タイヤサイズ 荷重指数 空気圧 負荷能力
195/80R15 (通常タイヤ) 96  250kPa 710kg
195/80R15 LT (LT規格タイヤ) 105  350kPa/450kPa 875kg/925kg

LT規格のタイヤは高い空気圧を充填することで耐荷重を高めているのだが、高圧力高荷重に耐えるため重構造でたわみが少なく、乗り心地でかなり不利なのである。

かなりゴツゴツした乗り味で、48Rはスタッドレスでは乗用車用のVRX2を使っているのだが、履き替えるとLT規格タイヤとは違うしっとりした路面吸収性に、LTタイヤなんやねん!と驚かされるばかりである(タイヤ重要)

 

さらにバン用スタッドレスについても乗用車用より不利な点がある。

バン用のスタッドレスはライフ重視のゴムが使われているので、どのメーカーでも乗用車用のスタッドレスよりグリップは低くなっている。冬に車検があると、乗用車用のスタッドレスの選択もできないので注意が必要である。

 

ちなみに乗用車登録であるワゴンGLにもLT規格のタイヤが装着されている。これはハイエースはすべてタイヤサイズ、ホイールサイズが同じなので、乗用車商用車登録のハイエースのタイヤを誤って商用車のハイエースに取り付けないバカヨケと推測する。

 

 

④乗り心地の悪いサスペンション

タイヤがLTで乗り心地が悪いと書いたのだが、さらにサスペンションも1000kg積みを前提に設計されたハイエース、その足回りはかなりハードな設定でファミリーカーとして使うには結構つらい。

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リアサスペンションは荷室に1000kgの荷物を積めるようなバネレート設定なので、空荷物~100kg積載程度だと跳ねまくりである。

運転席は耐えられなくはないのだが、セカンドシートはとにかくヒドイ。もうね、大きなギャップを通過すると、後部座席のお尻が浮いちゃうほどの跳ねっぷり。ファミリーカーとして使う場合、セカンドシートにも人を乗せることが多いので、これは問題である(子供はキャーキャー言って楽しんでいるが)。

48Rもこの点は改善したいのだが、お金と時間がかかるので、放置してしまっている。。。

 

 

⑤なぜかトヨタの最新装備がつかない

マイナーチェンジでどんどん装備が追加されてはいるものの、どうしても同世代のミニバンと比較すると見劣りするのがハイエース。

最近では自動車メーカー各社が予防安全に力を入れているが、トヨタも「TOYOTA Safety Sence」と銘打って、前車追従式のクルコンやレーンキープ機能を搭載した車種が増えているが、その装備がハイエースには搭載されない。

最近では2020/4月にマイナーチェンジがあったというのに、なぜレーダークルコンがつかない(全ハイエース乗りの悲願)。

 

ちなみに、こちらがトヨタのレーダークルーズコントロール搭載車一覧

 

 

トヨタのレーントレーシングアシスト搭載車一覧

ヤリスやカローラにも付いているんだから、車両価格の高いS-GLにつけてくれよう。

 

 

 

⑥ハイエースの純正スピーカーがしょぼい

S-GLの車両価格はなかなかの金額だが、全然価格に比例しないのがスピーカーのクオリティ。

商用車ベースなので、とくに高級なスピーカーシステムは設定されておらず、音楽好きからすると物足りないクオリティである。

 

これに関しては、ほとんどのハイエース乗りはDIYでスピーカー交換をしているといった状況。48Rも例にもれず、デッドニングとスピーカー交換、サブウーファー追加で満足できるサウンドまでもっていくことができた。

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⑦仕事と思われる

実際に妻が言われたのだが、育休中の妻がハイエースを運転していると同じマンションの住人に「あ、お仕事復帰されたんですね」と言われたらしい。

48Rからすると、「いや、ハイエースって仕事の車ちゃうから!」と思うのだが、趣味で使うハイエースが増えたとはいえ、どうやら世間では「ハイエース=仕事」の認識らしい。

うちのパールホワイトの美しいハイエースに対して、なんと失礼な(激おこ)。

 

 

 

まとめ

ハイエースをファミリーカーとして購入するときに注意する点をつらつら書いたのだが、知らないとびっくりすることも、前もって知っておけば車を選ぶときに役立つと思う。

ハイエースは商用車ならでは!な点はたくさんあるが、4ナンバーサイズ(=5ナンバーサイズ)の車格いっぱいの室内空間はカーライフや趣味のトランポに最高です。

車選びのお役に立てれば幸いです。

 

 

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ブログ筆者48Rの場合、トヨタディーラーより40万円も高い査定額でした。

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他にも「ハイエースカテゴリ」で色々と記事書いてます。よろしければ、そちらもどうぞ。









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