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ハイエース乗りから見たキャラバンの羨ましいところ 〜両車を色々と比較してみた〜

はじめての車は平成元年式のキャラバンの48riderです(学生の頃、トランポ用で乗ってた)。

先日、キャラバンが久しぶりに気になったので色々調べてみると、ハイエースに比べて羨ましい点がけっこうある!

販売台数はハイエースの一人勝ち状態だが、それはハイエースのネームバリューによるところも大きい。意外と真剣に比べてみると、車の魅力としては、キャラバン侮りがたし!ということがわかった。

というわけで、今回はハイエース乗りの視点から両車の主な特徴を比べ、キャラバンは買いか?ということを考察してみる。

 

また、販売台数の比較については別記事でまとめている。

ハイエースは一人勝ちか?ハイエースとキャラバンの販売台数比較をしてみた結果とは

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よろしければ、こちらもどうぞ。

 

 

外観比較

・200系ハイエース

 

・キャラバン

 

 

個人的には「日産のハイエース」と揶揄している。

ま、4ナンバー枠ギリギリまで車内空間を広げるのが両車の共通コンセプト。似通うのは仕方がない。

ちなみに先代キャラバンのE25系はクラッシャブルゾーンを設けるために小さなノーズがあった。

デザイン的には不評で、現行のNV350ではハイエースのようなボディになってしまった。確かにかっこ悪い。

 

デザインに関しては、現行型は両車とも非常に似通ったデザイン。互角の勝負。

 

 

価格比較

バンの最上級グレード、ディーゼルエンジンで比較してみる(キャラバンはグレードが多いのだが、特別仕様っぽいグレードも多いのでS-GLに相当するプレミアムGXで比較)。

・ハイエース S-GL 2WD  2.8DT 6AT 3,765,500円

・ハイエース S-GL 4WD  2.8DT 6AT 4,066,700円

・キャラバン プレミアムGX 2WD  2.4DT 7AT 3,851,100円

・キャラバン プレミアムGX 4WD  2.4DT 7AT 4,153,600円

なんとキャラバンの方が高い!

昔はキャラバンのほうが安く、人気のハイエースに対して価格で対抗しているのか、と思っていたが、現在はディーゼルエンジンは三菱の最新ディーゼルエンジン(デリカと同じエンジンベース)だったりコストのかかる7ATを採用していたり、価格が上がってでも車の魅力で勝負にきたのかもしれない。

 

 

ボディサイズ比較

両車とも、4ナンバー限界サイズなので、ほぼ互角のサイズ。

ハイエース S-GL 2WD 2.8DT キャラバン プレミアムGX 2WD 2.4DT
全長 4,695mm  4,695mm
全幅 1,695mm  1,690mm
全高 1,980mm  1,990mm
荷室長 3,000mm/1,855mm 3,050mm/1,860mm
荷室幅  1,545mm  1,545mm
荷室高  1,335mm  1,350mm
車両重量 1930kg  1,970kg
ホイールベース  2,570mm  2,415mm
最小回転半径 5.0m 5.2m

 

・サイズは互角。ハイエースのほうがやや小回りがきいて、キャラバンのほうが荷室が50mmだけ長いと、わずかな違いのみ。

 

 

エンジン比較

ガソリンとディーゼルエンジンについて比較してみる。

ガソリンエンジン対決

・ハイエース

排気量:1998cc
最大馬力:136ps/5600rmp
最大トルク:18.6kgf・m/4000rpm

 

・キャラバン

排気量:1998cc
最大馬力:130ps/5600rmp
最大トルク:18.1kgf・m/4400rpm

 

ガソリンエンジンに関しては、両者ほぼ互角。

 

ディーゼルエンジン対決

・ハイエース

排気量:2754cc
最大馬力:151ps/3600rmp
最大トルク:30.6kgf・m/1000-3400rpm

ハイエース5型から採用されたトヨタの最新ディーゼルエンジンのGDシリーズ。

従来のKDより効率が効率と排ガス性能が向上し、ランクルやハイラックスにも採用されるグローバルモデルのエンジンだ。

 

・キャラバン

排気量:2439cc
最大馬力:132ps/3250rmp
最大トルク:37.7kgf・m/2000rpm

 

ディーゼルに関しては、馬力はハイエースのほうが高いが、トルクは2割もキャラバンのほうが高い。

実際に街乗りで使った感じだと(社有車)、アクセルを踏み込んだ時にグッと車が前に走るのは、トルクの高いキャラバンだ。

また、キャラバンのエンジンは三菱が製造する最新の4N16エンジン。アルミブロックを採用したり効率の高いVD/VGターボの採用、低騒音低振動の最新エンジンだ。最大出力は劣るものの、実際は最大出力を使うような場面はほとんどなく、トルクが厚い方が日常領域での走りはよい。

排気量の小ささも最近流行りの排気量を落としてターボで出力をカバーするダウンサイジングターボコンセプトで、小さいながらも走るエンジンに仕上がっている。

 

 

4WDの駆動方式の比較

異なる4WD方式の両車。

・ハイエースはビスカスカップリング付きセンターデフ式のフルタイム4WD

・キャラバンは2WD-4WD切り替えのパートタイム4WD

 

それぞれ異なる4WDを採用している。

 

ビスカスカップリング付きセンターデフ式フルタイム4WD

デフが左右の車輪の間のデフと、前後輪をつなぐシャフトの3つ(センターデフはビスカスカップリング付き)ついており、常時4輪に駆動力が配分されている。

センターのデフはビスカスカップリングと呼ばれる部品がついており、前後どちらかが滑ると、反対側の駆動輪への駆動配分が大きくなる(通常50:50。状況によって30:70~70:30という感じで駆動配分が変化する。配分比はイメージのため適当)

ただし、ビスカスカップリングは直結にはならないので、上の図の場合は後輪に障害物があったりするとビスカス側が負けて進まない場合もある(そのままアクセルを踏み続けると、ビスカスカップリングが壊れる)。

デフロックやLSDはないので、4WDとはいえ、前、後一輪ずつ空転すると、前後のデフが作動して進まなくなる。

とはいえ、筆者48Rは1型ハイエースはLSDなしで乗っていたが、かなりの走破性で毎週スノーボードに行っててスタックで困ることはなかった。

また、ハイエースはオプションでリアにLSDを装着可能。しかも3万円のというバーゲンプライス。この場合は、最悪リアのどちらか一輪がスタックしてなければ駆動力を伝えることができる(例えば、フロント両輪、リア片輪スタックでも、LSDのおかげで残りのリアに駆動力がかかる)。

今の4型ハイエースはLSD付きだが、かなりの安心感だ。

 

 

パートタイム4WD

昔ながらの2WD-4WDを手動で切り替える4WD方式。

2WDで燃費を良くして、必要なところだけ4WDというと聞こえは良いが、センターデフやビスカスカップがないので製造コストが安いのがメリット。

センターデフがなく常に前後輪に駆動力がかかっているため、前輪が滑っても後輪が駆動するし、逆もまたしかり。ちょっとだけ悪路の走破性はよい。ただし、デフロックやLSDはないので、前、後一輪ずつスタックすると進まなくなる(前デフと後デフで吸収される)。

センターデフがなく前後輪回転差を吸収できないため、小さく曲がろうとすると(前後輪の輪速差が大きくなると)タイヤが滑ってブレーキがかかったようにギクシャクする(タイトコーナーブレーキング現象)

また、駆動系を守るため基本2WDで走行しなければならない。すなわち手動で必要最低限だけ4WDに切り替えるという手間が発生する。

製造コスト以外にややデメリットが多いのが、パートタイム4WDだ。

 

ハイエースのフルタイム4WD > キャラバンのパートタイム4WD

さらにハイエースはメーカーオプションで+3万という激安でLSDがつけられるので、雪道走行するなら最高。

 

 

タイヤ、ホイール比較

両車とも、同じタイヤサイズを採用しているものの、ホイールサイズは若干異なる。

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何が言いたいかって、ハブ径の関係で、ハイエースのホイールはキャラバンにつくけど、キャラバンのホイールはハイエースに付かない(ハブにハマらない)

また、ハイエースのホイールをキャラバンにつけると、オフセット値が違うので、10mm外に出てしまう。

ハブとホイールに隙間もできるので、ハブリングも使った方が無難かもしれない。

同じタイヤサイズなので、ハイエース⇄キャラバンの買い替えてもホイールを使い回せるよう、ホイールサイズも同じなら良かったのに。

 

 

 

快適装備比較

これは羨ましい点がたくさん。

後発だけあって、ハイエースを研究してきたキャラバンは使い勝手が良い装備が多い。

 

荷室にM6ナットが埋め込まれている

これって荷室に天井ラックや荷物固定フック、ものかけを設置するのに超便利。

一方、ハイエースは床にタイダウンなどを固定するフックがあるくらいで、壁と天井にはナットはない。

ハイエースで同様にナットを増設したいなら、「ターンナット」を設置する必要がある。

「ターンナット」を使用しての天井パイプラックの増設は、別記事にまとめている。

多用途で便利!クリップナットで簡単パイプラック&収納棚取り付け 【ハイエース200系DIY】

ハイエースの使い勝手を大幅に向上させる多用途に使えるパイプラック。ハイエースは広くて荷物をたくさん積めるとはいえ、煩雑に積んではせっかくの広い室内空間が台無し。ラックを設置することで、スペース効率大幅アップ!簡単なDIYで作れます。

 

セカンドシートが左右2分割式

長モノを収納するのに便利なことはもちろん、荷室にベッドを設置している場合、シートをリクライニングすることでベッドを延長できる(荷室ベッドとセカンドシートを倒した時の背面高さを揃える必要があるが)。身長175cmくらいあると足先がリアウィンドウ下にきて寒いので、ベッドの延長は何気に重要なのだ。

ハイエースも分割しないものの、セカンドシートは倒せるやん!って思うかもしれないが、我がハイエース号はチャイルドシートが設置してあるのだ。片側だけでも倒せると、個人的には非常に助かるのだが。。。

 

飲み物を冷やせる!

おお、こんな装備まで!と思ってしまった。

ジュースは冷たい方が美味しいし、ビールも冷やしたまま車中泊ポイントまで移動できる(←けっこう重要)。

 

後発のキャラバンは便利アイテムが多い。

逆にハイエースがキャラバンより便利な快適装備って思い付かない。

 

 

安全装備

主要安全装備の比較はこちら。

ハイエース キャラバン
自動ブレーキ
アクセル踏み間違い防止
アラウンドビューモニター
自動ハイビーム
レーンチャンジアラート
横滑り制御

両者とも現代車らしく主要な安全装備はほぼ全て装備している。

 

 

キャラバンは盗まれない

丈夫でよく走り修理もしやすいハイエースは海外市場でひっぱりだこで、窃盗団からも人気が高い。

一方、キャラバンは窃盗団からは全く見向きもされていない。ハイエースとは逆の評価だということ察してください。

 

冒頭で紹介したリンクだが、こちらでハイエースとキャラバンの販売台数と盗難台数について言及している。

ハイエースは一人勝ちか?ハイエースとキャラバンの販売台数比較をしてみた結果とは

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いかにキャラバンが窃盗団から人気がない安全ということがわかるだろう。

 

 

 

キャラバンの羨ましいところまとめ

調べていて、いろいろと面白い比較だった。

後発のキャラバンのほうが快適装備系が良かったり三菱の最新ディーゼル車エンジン+7ATで走りにやや分があるものの、安全装備においては互角。また購入価格やリセールの良さについてはハイエース圧勝である。

 

また、カタログスペックに表れないところで日産はトヨタと比べるとなにかとトラブルが多い気がする。

30代以上の人なら覚えているかもしれないが、昔「この瞬間が日産車だね」というCMフレーズがあった。日産の走りの良さを表すフレーズなのだが、車が壊れたり、不便に感じる時にも「この瞬間が日産車だね」と呪文のように使われているのは有名な話だ。

48Rも古いキャラバンに乗っていたが、確かに周りのハイエース乗り以上にトラブルには泣かされた。。

 

というわけで、キャラバンには羨ましい装備もあるものの、普通の人はハイエースを買えば間違いはないというのがワタクシメの結論でございます。

 

 

 

他にも「ハイエース」タグで色々と記事書いてます。よろしければ、そちらもどうぞ。

 

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