ここ最近、温暖化の影響なのか、ゲリラ豪雨や超巨大台風(2019年の19号)でアンダーパスの冠水や川の氾濫など、一昔前に比べて車が冠水するリスクは増えてくる傾向にあるように感じる。
そこで今回は冠水路対策として、APIOさんから販売されているエアクリーナーの吸入口への浸水を防ぐ「ウォーターブロッカー」という製品を取り付けた。
グリルから侵入する水を直接エアクリーナーに吸わせないようにするブロック壁で、冠水路で水をエアクリーナーが吸わないようにするのに効果がある。
できれば役に立つ場面に会うのはごめんだが、いざと言う時のための保険として、購入して良かったです(エンジンルームもカッコよくなる!)
APIOウォーターブロッカーの効果
ジムニーのエアクリーナーの吸入口はフロントグリルのすぐ後ろにある。
冠水路を走るとフロントバンパーが巻き上げた水がグリルから侵入し、エアクリーナーが水を吸ってしまうことでエンジンが止まってしまうリスクがあるのだが、グリルとエアクリの間をブロックするように壁を取り付けるのが本製品だ。
この壁で侵入する水をブロックする。
ちなみにAPIOのウォーターブロッカーはグリルから侵入する水をエアクリーナーが吸わないようにする壁であって、隙間はたくさんあるのでエアクリの吸入口までの水位には無力である。
渡河するならシュノーケルなど、吸入口を水面より上にする工夫が必要である。
渡河といえば余談になるが、JB23ジムニーの取説には渡河方法が書かれている。
推奨はしていないが、車の性格上、想定していないわけではないのね(笑)
ウォーターブロッカー取り付け方法
取り付け時間:10分
取り付け難易度:★☆☆☆☆
あると便利な工具
エンジンルームの奥まった部分のボルトを締めるので200mmくらいのエクステンションバーがあると作業が楽だ。
取り付け手順
まずはダクトホースを外す。これは引っ張って抜くだけだ。
長い方のステーをエンジンルームに固定する。
短いL字ステーをウォーターブロッカー本体に取り付け。
エンジンルームに固定して完了。
サイドにダクトホースを元に戻す。
超簡単で、作業は10分もかからない。
ウォーターブロッカーで熱はこもらないか?
ウォーターブロッカーで直接フレッシュエアーがエアクリ吸入口にあたらなくなるので、エアクリ内の温度測定をしてみた(吸気温度上昇はパワーダウンに繋がる)。
結論から書くと、全く影響なし。
ウォーターブロッカー自体、前面からの水は防ぐものの、隙間はたくさんあるのでそれほど影響はないようだ。
ちなみに、温度測定にはBluetooth通信でiPhoneと連携できる温度計を使った。
ログも取れるので、運転中終わった後にデータを吸い出せばよく、いちいち運転中に温度を気にする必要もない。エンジンルームなどの温度計測にピッタリだ(CSVでデータ吐き出せるともっと最高なんだけど)。
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iPhone連携温度計でジムニーのエンジンルーム内温度を測ってみよう
思いっきり個人的趣味の世界なのだが、iPhoneと連携してログを取れる温度計を購入したのでエンジンルームに設置して遊んでいる。 今回はエアクリに吸い込む空気の温度を測ってみた。 吸気温度がパワーに影響 ...
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吸気チューン
JB23ジムニーのエアクリーナーは雨水を吸い込まないように、ダクトホースで下を向けて取り付けらている。
これが結構長くて吸気抵抗になりそうなので、ウォーターブロッカーを取り付けたので、ダクトホースを外してみた。
結果は、微妙にトルクアップ?ちょっと違いはあるかもしれないが、差は小さい。あと、ブローオフバルブのリリーフ音がちょっとうるさくなった。
これくらい薄いメリットなら、ダクトホースはお守りとして付けてて良いかと思います(笑)
ウォーターブロッカーまとめ
冠水でエンジン停止のリスクを減らせる保険パーツという感じ。絶対に大丈夫とは言えないが、ちょっとでもエンジンストップのリスクを減らすことが生死の分かれ目になることもあるので、取り付けて良かったと思っている。
また、グリルから侵入する雨水も直接エアクリが吸わなくなるので精神衛生上もよろしい(雨粒程度ではエンジンにはあまり影響はないが、良いこともないので)。
まあ、アルミ板にしては微妙に高いのだが、工作精度が高くエアクリ前の狭い空間にピッタリは、さすがのAPIOさん。エンジンルームのドレスアップにもなるし、悪くない買い物でした。
他にも「JB23ジムニーカテゴリ(☜クリック)」で色々ジムニー 記事書いてます。よろしければ、そちらの記事もどうぞ。