クロカン四駆と言えば背中に背負ったスペアタイヤ!というくらいメジャーなフォルムで、本格四輪駆動車のリアゲートにはスペアタイヤが誇らしげに標準装着されているが、ジムニーでは取り外しいるオーナーさんもけっこう多い。
取り外すとそれなりにメリットデメリットがあるのだが、今回の記事ではその点について詳しくまとめてみようと思う。
(そして48Rも取り外しちゃいました!)
*2021/1/27更新*
スペアタイヤを外した状態で無事車検を通しました。
スペアタイヤレスどころか、ルーフボックス、鉄製パイプバンパー(ヒッチメンバー付き)、ロトパックスを付けた状態だけど、車検問題なし(笑)
ちなみに、スペアタイヤを取り外してチューブバンパーを装着すると、リア周りが軽快な印象に。リフトアップしてないけどリフトアップしたような外観でお気に入りです。
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スペアタイヤは必要なの?(法的、車検的にどう?)
先に結論を先に述べると
ポイント
法的(道路交通法や道路運送車両法)には、スペアタイヤの搭載義務はないので、スペアタイヤがなくても車検は通る
というわけで、車検時にスペアタイヤの有無がチェックされることはないし、車検の合否にも関係ない。
最近の車はそもそもスペアタイヤがオプション設定で標準装備されてない場合もあるし、スペアタイヤが標準装備されている車両からスペアタイヤを取り外してもなんら問題ないのだ。
そもそも、ジムニーの新車登録や車検のとき、スペアタイヤは取り外している
ジムニーの車検証の全長って、スペアタイヤがない状態での全長というのはご存知だろうか?
48Rもスペアタイヤの取り外しについて調べて初めて知ったのだが、新車登録や車検のとき、ジムニーはスペアタイヤを取り外しているのだ(厳密に言うと取り外し必要だが、実際はスペアタイヤ取り付けたまま車検通せたり、スペアタイヤは外してくれと言われたりマチマチなよう。正直、スペアタイヤはグレーな部分)
すなわち、スペアタイヤを取り外している状態のバンパー後端までが車両全長なのだ。
なんでこうなっているかと言うと、スペアタイヤブラケットは指定外部なので、車体全体に含めなければならないが、軽自動車規格内で出来るだけクルマは大きく作りたい。
じゃあ、検査時はスペアタイヤを外してブラケットを折り畳んで車体寸法を短くてしてやれ、という事です。
というわけで、スペアタイアブラケットは車体の一部、バンパーからハミ出てはいけないので、純正スペアタイヤブラケットはタイヤを外すと先端が上に跳ね上がるようになっており、全長がバンパーを超えないようになっていた!(感心)
スペアタイヤを嵌める部分が上に跳ね上がって全長を抑えるようになっている。
ちなみに、JB64ジムニーのカタログをみても、車体後端はスペアタイヤやスペアタイヤブラケットではなく、バンパー後端になっている。
これ、まさにスペアタイヤを外してスペアタイヤブラケットを折り畳んだ状態である。そして軽自動車規格3.4m以内ギリギリ。
というわけで、下のようなでかいスペアタイヤブラケットはジムニーでは車検に通らないので、注意が必要だ(そもそも車検時はブラケットごと外して行けという商品コンセプトなのだろうか)
ちなみに、JB23(JB64も)ジムニーの純正スペアタイヤブラケットは純正のテッチンホイールを裏向きにしか取り付けられない。
純正アルミがパンクしたら、車内にタイヤ積むか、捨てて帰れってことかいな!(おこ)
なので、車検非対応だろうが、アルミホイールを表向きに取り付けられる社外品スペアタイヤブラケットは人気があるようです。
パンク修理後のタイヤの扱い
スペアタイヤがない場合はパンク修理キットなどで修理することになるが、パンク修理したあとのタイヤの扱いはご存知だろうか?
実は、タイヤは一度でもパンク修理するとメーカー保証を失っているのだ。
例えば、タイヤの荷重指数を守っているにも関わらずバーストしたり、スピードシンボル(タイヤの最高速度)以下の速度でトレッドが剥がれても「おたくのダイヤ、どないなっとんのやぁぁ!!!」と、タイヤメーカーを訴えることはできない。
パンクした場合、タイヤの骨格であるカーカスや補強材であるベルトになんらかのダメージを負っているしその程度までは分かりようがないので、そこまでタイヤメーカーが保証できないというのは当然のことだ。
とはいえ、ここだけの話、発展途上国のタイヤ廃品を調査するとパンク修理歴3、4回くらいあるタイヤがゴロゴロでてくる。少しくらいのダメージでは大幅にタイヤとしての機能が低下するわけではないので、ちゃんとパンク修理すれば普通に走って大丈夫という気はしている(断言しない)。
でも、なるべく早く新品タイヤを買いましょうね。
ちなみに、最近のタイヤはパンクしにくくなったと聞くことがあるが、あれは嘘。
最近のタイヤは転がり抵抗を下げるため(転がり抵抗ラベリングがあるので)かなり薄く作っている。当然釘などの防御力も下がっている。
それでも最近のタイヤがパンクしにくいのは、単に道が綺麗になったから。道の悪い発展途上国に行くと、ばしばしパンクしてますから。。
スペアタイヤがないことのメリットデメリット
半月スペアタイヤレスにして感じたことを書いてみる。
スペアタイヤがないメリット
メリット①リア周りがシンプルでかっこいい
主観もあるが、48Rはリア周りにスペアタイヤがないほうがスッキリしていてかっこいいと思っている。
スペアタイヤレスに似合うバンパーも思案中(ムフフ)。
更新、リアバンパー交換しました。
スペアタイヤレスとすっきりしたパイプバンパーの相性素晴らしい。
メリット②軽量化!
スペアタイヤでスペアタイヤブラケットで合計21kgも軽くなった!
車メーカーは1kg、いや0.1kgでも軽くすることにしのぎを削っているなか、費用0円で21kgの軽量化は凄い。
尻軽になって、走りも軽くなった気がする。
メリット③後方視界がちょっと良くなる
スペアタイヤがリアウインドウから日の出のように一部見えているが、これがなくなるので後方視界がちょっと良くなる。
スペアタイヤがないことのデメリット
デメリット①パンク時に修理またはレッカーが必要
これに尽きるよね。
48Rは簡単な修理のためにパンク修理キットを積んでいる。
学生時代の大昔だが過去2回これでパンク修理(車とオートバイ)をしているが、釘やビスが刺さった程度だったから簡単に修理可能だった。
別途空気入れも必要なので、小型の電動式があると便利です。
また、サイドカットなどパンク修理が不可な時はレッカーを呼ぶしかないが、JAFに入っていなくても最近の任意保険はだいたいロードサービスでレッカー無料がついているので問題ない。
まあ、レッカー呼んだ日はレッカー待ち、カー用品店で新規にタイヤ購入などかなり時間が潰れてしまうが、パンクなんて滅多にしないのでメリットの大きさを考えると許容できる範囲内(と48Rは思っている)。
一番困るのは、山奥の林道など携帯圏外での修理不可能なパンクだろう。
だが、48Rは今の所そんな林道に行く予定はないので、このリスクは無視である。もし行くとしたら、後部座席倒してスペアタイヤを中積みしようかしら?
デメリット②バックドアの閉まりが悪い
実際にしばらく使ってみて、あきらかにバックドアの半ドア率が増えた。
バックドアをスペアタイヤ外す前と同じ速度で閉めても、ドアの重量が軽いため最後まで閉まらないのだ。
ドアを動かすこと自体は軽いのだが、総合的には使い勝手は悪くなったと感じている。まあ、慣れの範囲ではあるのだが。
デメリット③タイヤ交換する場合、スペアタイヤも購入必要(外径が大きくなる場合)
スペアタイヤを緊急用と考えるか、ちゃんと使えるものにするかという考え方にもよるが、メインのタイヤをサイズアップしている場合、純正のままのスペアタイヤだと当然外径は合わなくなる。
外径が合わないタイヤをスペアとして使ったらどうなるか?
車にはデフがついているので大径のメインタイヤと小径の純正のスペアタイヤの回転差はデフが吸収してくれるので一応走ることはできる。しかし、常時デフが作動していることになるので、デフの異常加熱、デフオイルの劣化など車を痛める原因となってしまう。
スペアタイヤも純正のままだと、なるべく早くタイヤ交換が必要だ。
ちなみに昔の車によくついていたテンパータイヤ(小径の緊急用タイヤ)は、デフを痛める原因となるので、駆動輪への装着は推奨されていない。
FRで駆動輪であるリアがパンクした場合、フロントタイヤをパンクしたリアと交換して、フロントにテンパータイヤを取り付ける面倒臭さでした(昔キャラバンでパンクした時はこのパターン)。
ジムニーの場合も外径の異なるスペアタイヤを装着する時は、2WDにしてFrに装着すればデフは保護できる。
デメリット④車検が不安
読者様に情報頂きました。
車検あるあるなのですが、法的に問題なくとも車検業者によっては疑わしきものは通さない!の精神でオリジナルと異なると車検を通さない業者もいる。
時間に余裕があればそういう業者は見限って別のディーラーや業者を当たればよいと思うが、時間がないときは面倒になりかねない。
事前にスペアタイヤ外して問題ないか、問合せてから車検を受けるのがベターだ。
総合的に考えて取り外すことにした
見た目、軽量化のメリットは大きいし、最近の道はあまり釘などのゴミも落ちておらず滅多にパンクしない。ロードサービスの無料レッカーもあることだし、(48Rの場合の)リスクの小ささ、メリットの大きさを考えて取り外すことにした。
もし林道に行くようなことがあれば、スペアタイヤ中積します(笑)
*2019/12/07更新*
RotoPaxを背負ってみた
おいおい、そんなん背負うくらいならスペアタイヤ 背負えよ!ってツッコミは置いといて。
クロカン四駆にとても似合う外部ストレージボックスを装着。
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ジムニー(JB23)のスペアタイヤの取り外し
スペアタイヤブラケットまで取り外すと穴埋めも必要なので、その手順を書きます。
手順①スペアタイヤカバーの取り外し
左右のバックルを外して上に跳ね上げる。
右へスライドさせてカバーを取り外す。
中古で買ったジムニー、蝶番の先端曲がっとるやないか。。
手順②スペタイヤの取り外し
3箇所、19mmのソケットレンチで緩めればスペアタイヤが外れる。
手順③スペアタイヤブラケットの取り外し
14mmソケットでスペアタイヤブラケットを取り外す。
5箇所のボルトを取り外す。
スペアタイヤブラケットとボディは間にゴムワッシャーなどなく直付け状態。取り外す時、車体に傷が入らないように注意すべし!
うへぇ〜。汚い!
汚れはボディに傷が入らないように、ボルトを穴に戻して高圧洗浄機で吹き飛ばした。
手順④バックドアのスペアタイヤブラケット跡の処理
洗浄機で汚れを落としても跡が残ってしまったバックドア。
定番のソフト99の液体コンパウンドで磨く!
根気よく磨くこと10分。
スペアタイヤブラケットの跡が消えてスッキリした!
手順⑤スペアタイヤブラケットのネジ穴埋め
最初は水道管パッキンを取り付けてボルトをドアに差していたのだが、どうもボルト銀色が目立ってしょうがない!
直接ボルトをスペアタイヤブラケットの穴に刺すとボディが傷つくので、ホームセンターで100円程度で売られている水道管パッキンを買ってきた。
さらに防水性を高めるためにグリスもたっぷり塗る。
うーん、ボルトの銀色がなんだか目立って気になる、、、
シャーシブラックでボルトを黒に塗装しようかと悩んでいたところ、ナイスなアイテムを発見した。
3Mのカーボン調のカッティングシート。厚みもあって、耐久性もありそうだ。
脱脂してスペアタイヤブラケット跡とスペアタイヤと、さらにボディの接触防止のブッシュ跡にも貼ってみる。
おおお!スッキリしていて素晴らしい!
カーボンシートを貼るだけ。凹凸もないし、M10ボルト5本分も軽くなった!
手順⑦仕上げのガラスコート
コンパウンドで磨いたりしてコーティングが落ちてしまったので、ガラスコート剤で仕上げます。
ツヤツヤ!
Vipro's(ヴィプロス) クリーンイノベーターは汚れも落とせてさらにガラスコートでツヤツヤになるので超オススメです。
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まとめ
スペアタイヤレスでスッキリしたマイジムニー。
取り外す外さないは個人の考え方次第だが、きちんとリスクやデメリットを承知の上で判断することが重要です。
さらにリアワイパーも外すとさらに軽快なリアビューです。
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他にも「JB23ジムニーカテゴリ」で色々ジムニー 記事書いてます。よろしければ、そちらの記事もどうぞ。