歴代200系ハイエースを振り返ろう!の記事。
ワタクシメ、ハイエース200系は1型と4型を所有してきたのだが、同じ200系と言えど、乗り換えるとその変化点の多さに驚かされることしきり。
そこで、今まで1型から2→3→4→5→6→7型まで、どのような変更がなされてきたのか興味本位で色々調べてみたのだが、マイナーチェンジのたびに確実に進化/熟成を重ね、車体こそ2004年からの継続だが、車としての魅力はマイチェンの度に増してきた。
今回はそのハイエース200系の軌跡を簡単にまとめてみた。
〜2024/6/23 8型情報追加しました〜
【記事長いので、目次も活用してください】
目次
↓↓
ブログ筆者48Rのハイエース所有歴
簡単に今まで所有したハイエースについて。
①ハイエース200系1型
2009年購入の1型ハイエース。中古で3.5万キロ走行車。
学生時代から憧れた車を社会人3年目に購入!
学生時代はお金がなく、1989年(平成元年)式のキャラバン乗ってたので、ハイエース200系は超憧れ。それがついにマイカーに!(学生時代ワンボックスに乗っていたのはオートバイレースのため)
当時は嬉しくて嬉しくて、運転のたびにニヤニヤしてました。
②ハイエース200系4型
4型ハイエースは2014年に購入。
1型の走行距離が14万キロに達し、そろそろ色々な部品にガタも出てきて車検時の交換部品が増えてきた。
ハイエースはきちんとメンテすれば25万キロは余裕だが、15万キロを超えると色々と補機類にトラブルがでる。自分は多少お金がかかろうが、トラブルフリーで車を乗りたいので、まだまだ高値で1型ハイエースが売れるうちに乗り換えることにした。
4型ハイエースは新車で購入。
4型に乗り換えて、同じハイエース200系ながら、その変更点の多さに驚かされた。
ハイエースはライバル不在(キャラバンさんすみません)で殿様商売的な印象もあるんだけど、ライバルがいなくとも、しっかりとユーザー目線の改良が加えられており、嬉しい機能追加がたくさん。
ちょくちょく友人の2型や3型のハイエースに乗る機会もあり、マイナーチェンジの度に変化があるのは知っていたんだけど、1→4型はかなりの進化!
この変化点の多さに感心したのが、この記事を書くキッカケとなった。
では、本題のハイエースの歴代まとめ、行ってみますか!
ハイエース200系1型 〜100系からのフルチェンジぶりに衝撃〜
2004年(平成16年)8月 〜 2007年(平成19年)8月
デビュー当時、ずんぐりとした見た目の100系からデザイン大幅変更、ヤンチャな感じになった外見に衝撃を受けました。
そして、当時48Rは学生で生活を切り詰めてオートバイレースをしていたのだが、周りの社会人たちが次々とトランポを100系から200系に乗り換えていったのを羨ましく見ていたのが印象に残っている。
ハイエース100系が15年も続いたから、ハイエースをトランポにしている人たちの買い替え需要が溜まっていたのだろう、瞬く間に知人は200系に乗り換えていった(48Rは前述の通り、学生でお金がなく、元年式キャラバンを18年落ちまで乗り続けました)。
1型の幻のグレード。スーパーロング4WD 2.5Lディーゼル(2KD)
2型以降、スーパーロングの4WDにディーゼルの設定がなくなったので、幻のグレードである。
キャンパー業界では、ベース車としていまだに人気があるとか。 2TR(2.7Lガソリン)走んないもんね。
48Rのお友達のハイエースキャンパー乗りもコレベース。
2005年11月からヘッドライトの角度調整機能が追加。
途中から全車にヘッドライトマニュアルレベリング機構が搭載。
荷物積んでヘッドライトが上をむく車が多かったのだろう。
1型ハイエースは5年ほど乗ってたのだが、2KDはトラブルは皆無、よく走る良い車だった。
四角いボディも無骨でかっこよく、室内空間も広々としていてアウトドア遊びのベースとして最高の素材。
この車あってこそのワタクシの趣味ライフだったと言っても過言ではない。
ハイエース200系2型 〜エンジンが大幅変更されたが、トラブルにも泣かされる〜
- 2007年(平成19年)8月 〜 2010年(平成22年)7月
ディーゼルが2500cc→3000ccに!
2KDの2500ccから1KD、3000ccに変更になり、さらに走りがよくなったのが2型。
最大馬力/トルクも109ps/26.5kg → 136ps/30.6kgにアップされ、上り坂での追い越しも余裕のよっちゃん。
が、価格は約30万円の大幅アップ!これは単にエンジンの変更だけでなく、DPRと呼ばれる排ガス浄化装置が搭載された分も価格に反映されている。
トラブルに泣かされる2型のDPR
当時、2chハイエーススレなどでよく話題になってたDPRのトラブル。排ガス浄化には効果的なものの、初期は欠陥を抱えていてトラブル報告続出だった。
こちらのブログに故障内容が詳しくまとめられている。48Rの会社の先輩も2型ハイエースを所有しており、同様のトラブルでよくディーラーに入庫していた。
このトラブルを間近で見ていたので、48Rは2型の新車にはまったく眼中になく1型の中古を購入したのである。
S-GLにワイドボディが追加
これは欲しかった!
でもデメリットとして、4WDでディーゼルを選べないことと、1ナンバーになり高速道路が普通車料金から中型車料金になる。
ま、当時は規制が甘かったので、なんちゃって介護車に改造して、8ナンバー登録してくれる業者がたくさんいた記憶が。。。(税金も大幅に安くなる)
流石に今はそんな業者見かけない。
新色ブラックマイカが追加
商用ではなく遊び車としての乗用車需要の高まりか、ミニバンのような高級感のあるブラックマイカが追加。
2型の総評としては、やはりDPRのトラブル懸念があるため、中古では避けるほうが吉。完成度の高い3型に比べると、1KD搭載過渡期の車といえる。
ハイエース200系3型 〜2型から正常進化で完成度が高いモデル〜
2010年(平成22年)7月 〜 2013年(平成25年)11月
ジリジリ価格が上がるハイエースのマイナーチェンジ。今回は約12万円の上昇。
3型から1KDエンジンが改良され、装備類も一気に乗用車を意識したものが追加された。
エンジンは同じ1KDながら、実は大幅改良で信頼性、性能アップ!
前述のDPR周りのトラブル、3型になって解消し、ほぼトラブルフリーで乗れるように。
DPRが改良され、触媒内でPMと呼ばれる煤(スス)を効率良く燃やせるようになり、煤が溜まりにくくなった。また、エンジンも最大燃料噴射圧の高圧化と燃料噴射の制御も細かく行えるようになり、煤の発生も大幅抑制。
燃料噴射の制御が細かくなったおかげで、エンジン出力も136ps→144ps、最大トルクは30.6kgfと同じながら、より広い回転域で発生するように。それでいて燃費も向上しており、2型ハイエースと同じ1KDエンジンながら大幅性能アップ!
フロントグリルの変更でよりスタイリッシュに
個人的には歴代ハイエースで一番好きな顔。4型はちょっとダサいよね。
HIDヘッドライトの採用
これまでのハイエースは昔ながらのハロゲンヘッドライト。48Rの1型ハイエースも、夜間はヘッドライト暗さにうんざりだった。
ちなみに、HIDで光軸を落とす必要があったため、バンパーにライトが食い込む上図のデザインになったとか。
オートエアコン化
今までは300万オーバーの車体価格にもかかわらず、エアコンの切り替えは昔ながらの弱〜強の設定のみ。。。
3型からやっとオートエアコンで室温調整が可能に。
ボディカラーにホワイトパールが追加
ホワイトパールは水垢と洗車キズが目立たないので、洗車機にガンガン入れられてお手入れ簡単(と、48Rは思っている)。
3型ハイエースはエンジンも2型と同じ1KDながら大幅に良くなり、装備類もより乗用車用途を意識したものが追加され、まさに正常進化のマイナーチェンジ。中古で買うなら3型以降がオススメ。
ハイエース200系4型 〜よりミニバンを意識した充実装備に〜
2013年(平成25年)11月 〜 2017年(平成29年) 11月
さりげなく「価格表付きの画像」を1型から載せているんだけど、4型になってまたもや価格もジリジリ上がっておる。
S-GL4WDディーゼルは、オプションもそこそこ付けると乗り出しは余裕の400万オーバー!もう高級ミニバンの価格帯。
では、さくっと4型の特徴を見ていきましょう。
フロントグリルの変更。ネットでも賛否両論のニューフェイス
一番目立つ違いはコレ。
いわゆる「スピンドルグリル」の採用。最近のトヨタ車はこの顔のイメージなんだけど、商用車のハイエースには似合わないと、筆者48Rは思う。
ブランドイメージ浸透のため、同じ顔を採用する気持ちがわからんでもないが、、バンとレクサスを同じイメージにしなくても、ねぇ。
明るく省電力なLEDヘッドライトの採用
超明るくなった。もやは、ハロゲンランプには戻れない。
スマートキー&プッシュスタート
3型の時もそうだったけど、やや遅れて時代に追いつくハイエース。やっと現代車っぽくスマートキーがついた(といってもオプション扱いで35000円払わなければならない)。
リアサイドガラスの開閉窓が凹凸の少ないデザインに
実は日産NV350の後追いだけど、ハイエースのリアサイドガラスの窓も凹凸の少ないスッキリしたデザインになった。
アンテナがリアクォーターガラスに
ピラーにあったアンテナが、リアクォーターガラス埋め込みになってスタイリッシュに。
6速AT化(ガソリンのみ)
6速ATミッションの搭載で、スムーズなシフトチェンジと燃費がやや向上。
ディーゼルも多段化して欲しかったところだが、こちらは4速ATのまま。ディーゼルエンジンはトルクフルなので多段化の必要は見送られたのだろうが、せめて、120km/h巡航用の5速を追加して欲しかった。。
この先、より経済性、静寂性が求められるので、ディーゼルと言えども多段化は避けられないと思う。5型か次期ハイエースに期待。
4型ハイエースの解説については以上。
余談だが、48Rが2台目のハイエースに購入した4型のオプションの感想については、別記事でまとめている。
-
つけて良かったオプション、つけなくて良かったオプション ~ハイエース200系おすすめまとめ~
ハイエースの新車購入お役立ち情報。2台目のハイエース購入時に選択したオプションについて、個別に感想をまとめてみました。メーカーオプションは新車購入時にしか選択できないので、選択は慎重に!
1型に比べると、いろいろ装備が増えて快適になった。
手前味噌で恐縮だが、新車で購入するなら参考になるかと思います。
ハイエース200系5型 〜大変更!ディーゼルエンジンの変更と安全装備の充実〜
2017年(平成29年)11月 〜 2020年(令和2年)3月
ついに、ウワサ通りの大変更を受けて登場したハイエースの5型。
最新のクリーンディーゼル1GDエンジンの搭載と、トヨタの安全装備「Toyota Safety Sense P」が目玉だ。
外観については、ほぼ4型を踏襲している。
Toyota Safety Sense Pの搭載!
「Toyota Safety Sense 」とは、トヨタが開発した自動ブレーキなどの衝突回避支援パッケージのことだ。
ハイエースにはその「Toyota Safety Sense P 」が搭載される。
クルマや歩行者などを認識し、前方の安全を見守る、高精度な「2種類の目」。
“Toyota Safety Sense P”*1は、ミリ波レーダーと単眼カメラを併用した検知センサーと、それに基づく統合的な制御により、クルマだけではなく、歩行者の認識も可能になり、事故の回避や衝突被害の軽減を支援します。「ミリ波レーダー」は検知できる距離が長いのが特徴で、速度域の高い状況にも対応します。一方、「単眼カメラ」は物体の形や大きさが識別でき、クルマや白線、対向車のランプだけでなく歩行者も認識できます。この特性の異なる2種類のセンサーが、卓越した認識能力と信頼性の高いシステムを可能にしています。
- *1.
- レーダークルーズコントロールシステムの機能は、搭載されていません。
ただし、なぜかレーダークルーズコントロール(前車との車間距離を制御するクルコン)が搭載されていないのは残念。
余談だが、速度設定のみのクルコンなら、後付け可能。
-
楽ちん巡航 ハイエース200系 後付けクルーズコントロール ~pivot 3-drive α~
もうコレなしでは運転できない!4型ハイエースに後付けのクルコンを取り付けてみたら高速道路の運転が超楽チンに。クルコンの効果に半信半疑の人こそ読んで欲しいクルコン取り付け記事。DIY取り付け方法についても解説。
これでもかなり便利なのだが、交通量が増えると車間距離に気を使うので、是非ともレーダークルーズコントロールは欲しかった。
最新のキャラバンNV350はハイエースより一足早く「自動ブレーキ」は採用されているが、「レーンはみ出しアラート」、「オートマチックハイビーム」は採用されてない。5型へのマイナーチェンジで安全面ではキャラバンを追い越した形になる。
ついに1GDエンジンの採用
ハイエースファンお待ちかねのトヨタ最新ディーゼルエンジン1GDが採用。しかも6速AT。
エンジンスペックは下記の通り。
【1GD(5型ハイエース)】
排気量:2.8L
最大馬力:151ps/3600rmp
最大トルク:30.6kgf・m/1000-3400rpm
【1KD(現行)】
排気量:3.0L
最大馬力:143ps/3400rmp
最大トルク:30.6kgf・m/1200~3200rpm
排気量はやや小さくなるが、馬力はアップしているし、最大トルクは同じながら発生回転域が広くなって走行性能が上がっている。
ただし、ランドクルーザープラドの1GDに比べると、デチューンされているのはやや残念だ。
【1GD(ランドクルーザープラド)】
排気量:2.8L
最大馬力:177ps/3400rmp
最大トルク:45.9kgf・m/1600-2600rpm
ランクルプラドは鬼トルク。
ちなみに、1GDから排ガスを浄化するために「尿素SCRシステム」を搭載しており、定期的に尿素水(アドブルー)補充が必要になった。
大体1,000kmごとに1L補消費し、アドブルータンク容量は7.4L。
ディーゼルエンジンATの6速化でより快適高燃費に
6速ATなので、トップギアはオーバードライブ用にロングギアになっている。
【5型ハイエースの減速比】
【4型ハイエースの減速比】
「5型のトップギア6速」は、「4型のトップギア4速」よりかなり減速比が低くなっている。
・5型のトップギア6速:0.580
・4型のトップギア4速:0.705
単純計算で0.580÷0.705=82.3%
高速道路において、5型ハイエースは4型ハイーエースより82.3%も低い回転数で同じ速度を出すことができる。
今まで3000rpmで巡航していた場合、6速AT化で2500rpm弱になるのだ。
これは燃費や車内騒音に効果大!
スーパーロング4WDにディーゼルエンジン設定が復活
1型ハイエース以来、スーパーロングの4WDにディーゼルの設定がなかったが、1GDディーゼルエンジンを引っさげて復活した。
キャンパーやトランポのベース車両に、待ちわびていたファンも多いのでは!
装備を考えると、値上げ幅は許容範囲
スーパーGL 2WD ディーゼルで4型、5型の価格を比較すると、182,000円アップ。
はっきり言って、48R的にはお買い得設定だと思う。
「Toyota Safety Sense P」、「1GDディーゼルエンジン」、「6速AT」と機能面では大幅アップを果たしてこの価格設定はトヨタ様ありがとうと言いたい。
ちなみに、「Toyota Safety Sense P」は外して注文することも可能で、その場合は75,600円割引になる。
フルモデルチェンジ後も200系併売説の信憑性高まる
2021年>にハイエースのフルモデルチェンジが予定されているにも関わらず、このビッグチェンジ。
セミボンネットの300系ハイエースが発売されても、室内空間に優れる「キャブオーバーの200系ハイエースが残る説」の信憑性が、ますます増したのではないだろうか。
300系ハイエースがセミボンネットになって、今の標準ボディと同じ車格に収めた場合、ノアと車格も室内空間も変わらなくなってしまうので、個人的には是非ともキャブオーバーハイエースは存続して欲しいところ。
ハイエース200系6型 〜予防安全装備系のオプション設定〜
2020年(令和2年)4月 〜 2022年(令和4年)3月
待ち望んだ6型ハイエースだが変更点は多くなく、予防安全類のオプション装備の充実やデザインの小変更に留まった今回のマイナーチェンジ。
では、いつものごとく、ねっとりと変更点についてみていきましょう。
フロントグリルデザインの変更
変更といっても小変更だが、基本的な顔には変化がないが、5型のまさしく取ってつけた感じのミリ波レーダーが、グリルの奥に搭載されてスッキリしたフェイスに(ぶっちゃけ、4型に近づいたよね)。
↓こちら、5型のミリ波レーダー部。
サイドミラーデザインの変更
1型から継続されていた丸みを帯びたサイドミラーから、エッジの効いたデザインに変更。
これは新デザインではなく、グランエースと共通部品。
メーターデザインの変更とハンドルスイッチの追加
メーターは4.2インチTFT液晶のマルチインフォメーションディスプレイが搭載
情報量、視認性が向上するウェルカムな変更。
マルチインフォメーションディスプレイはハンドル右側のスイッチで操作する。
エンジン出力に変更なし
変更点まとめだが、あえて書いておく。
1GDエンジンはランクルだと177馬力、トルク45.9kgfmのハイパワーユニット。2.8Lながらターボ加給でガソリンエンジンでいうと4.5Lの自然吸気エンジンなみのビッグトルクなのだが、ハイエースには5型同様デチューン版が搭載される(全ハイエースファンが泣いた)。
【1GD(6型ハイエース=5型ハイエース)】
排気量:2.8L
最大馬力:151ps/3600rmp
最大トルク:30.6kgf・m/1000-3400rpm
一説にはハイエースのデフだとトルク許容量を超えるので、フルパワー版は搭載できないといらしい。これが本当だとするとデフぐらい変えてよ!とか思うのだが、コストダウンは頑張ってもコストアップ変更には厳しいのが昨今の車メーカー、採用ならずだった(再び涙)。
燃費表示の変更
実燃費に近いWLTCモードの燃費が表示されるようになった。
WTLCモードを簡単に説明すると、世界規格で規定された走行モードをシャーシ台上で走行させて燃費を測定し、そのモードは「市街地」、「郊外」、「高速道路」が用意されている。
以前のJC08モードでも市街地、郊外、高速道路を想定した走行モードなのだが、シーン別で測定値がわかれてないのと、走行モードも実走行より簡略されたモードだったので、実際の燃費とは乖離が大きい場合もあるのが課題だった。
JC08に代わるWLTCは、より実際の燃費に近い値が表示されるので、近年ではWTLCモード燃費の表示がメーカーには義務付けられるようになったのだ。
(ディーゼルのWLTC燃費がないのは謎だが。。。)
Toyota sefは変更なし
これもあえて書くが、Toyota sefの内容変更はなし。トヨタの他車種はToyota sef だと前車追従式のレーダークルーズコントロールが装備されているのだが、まことに残念ながら6型ハイエースには搭載されず(全ハイエースファンが泣いた)。
主な装備は、「自動ブレーキ」、「車線はみ出しアラート(ハンドル自動補正はなし)」、「オートハイビーム」である。
ちなみに、海外版ハイエースをベースにしたグランエースにはレーダークルーズコントロールが装備されている。
カローラやライズにも搭載されているんだから、ハイエースにも搭載してよ!
「車線はみ出しアラート」機能についてもハイエース以外はハンドルアシスト付きだったりする。
ハイエースはアラート音だけ(涙)
インテリジェントクリアランスソナー
以前からソナーはディーラーオプションとして用意されていたが、6型からエンジン制御ともリンクするようになり、衝突しそうになるとまずは出力が落ちて(スロットルが閉じて)、さらに距離が近くなるとブレーキがかかる制御になっている。
自車や相手へのダメージを考えると、ありがたい装備。
ちなみにこれはメーカーオプション設定なので、ディーラーオプションと違い後からつけるのは難しい。迷っているなら最初からつけるべし。
パノラミックビューモニター
ライバルキャラバン にあってハイエースについてないパノラミックビューモニターがついに搭載(オプションだが)
ハイエースを真上から見下ろした映像が表示されるので、ハイエースの大きさに不安を抱く人の助けになるだろう。
ワンボックス20年乗っている48Rも、これは欲しい。
ただ、残念なことに、パノラミックビューモニターがついてもガッツミラーはついた状態で出荷されるとのこと。
しかしこれについては法規で定められた直前側方視界さえ確保できれば、ミラーでもカメラ画像でもどちらでも良いので、ガッツミラーを取り外しても車検は通る可能性は高いと思われる。
それならガッツミラー外して穴なしのコーナーパネルですっきりさせたいところ。
デジタルインナーミラー
ルームミラーの鏡の代わりに、後部映像をミラー部に映すことができるようになった。
通常のミラーにも切り替え可能。
ハイエースは荷物満載だとルームミラーで後方視界が確保できないので、これはありがたい装備。
インナーミラーの映像はバックドア上部のカメラから映し出される。
また、バックカメラ内蔵のデジタルインナーミラーの設定もあり。
バックカメラはデジタルインナーミラーとは別のカメラが装着されていて、位置は従来通りリアゲート のドアノブ付近だ。
インナーミラーは非常に魅力的だが、パノラミックビューモニターと同時装着できないのが残念。
48Rとしては、パノラミックビューモニターを選ぶかなぁ。
ハイマウントストップランプの位置変更(デジタルインナーミラー装着車)
デジタルインナーミラー装着車に限り、ハイマウントストップランプがリアウィンドウの中に移動する。
従来のハイマウントストップランプの位置には取ってつけた感満載の後部カメラが装着されるためだ(カメラの出っ張りがダサい)。
6型ハイエースは200系最終型にふさわしく、安全装備の充実でより熟成された車になった。
是非とも買い換えたいです(本音)。
48Rが買うならカッコよいダークプライム 2かな。
特別仕様車は少し価格が高くなっているが、装備内容を考えると実は非常にお得なのだ。
ブログ記事で内容を考察しているので、宜しければコチラの記事もどうぞ。
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特別仕様のダークプライム2(DARK PRIME2)はお得なのか?オプション設定から考察してみた結果とは
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ハイエース200系7型 〜細かい点を煮詰めた進化版〜
2022年(令和4年)4月 〜 2023 年(令和5年)12月
7型については大幅な変更こそなく6.5型とも呼ばれたりするが、細部は着実に進化を遂げますます魅力的な車になっている。
安全装備「インテリジェントクリアランスソナー」の標準装備化
6型ではメーカーオプションだったインテリジェントクリアランスソナーがDXからS-GLまで全車標準装備に。
交通事故のない世の中実現のため、車メーカーが率先して安全装備を充実させるのは大歓迎。
値上げ幅にインテリジェントクリアランスソナー分も乗っかってるのだろうが、人を轢くのを避けたり、もし轢いたとしてもブレーキ制御で減速するので怪我の程度も軽くなる。
交通事故は不幸しかないので、こういう安全装備はオプションにするのではなくどんどん標準化して欲しいものである。
フォグランプがLED化
以前の純正フォグは暗いハロゲン球で、みなさんLEDバルブに換装していたが、やっと明るいLEDが標準に。
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ハイエース200系 フォグランプの LED化方法 〜超明るいLEDバルブ(PSX26W)〜
ハイエースのフォグランプって暗いですよね(7型以降はLEDフォグになったので、改善されているかもですが)。 そこで48RはフォグランプのLED化を実施。 かなり明るいタイプを購入したので、夜間の視認性 ...
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ディーゼルエンジンの燃費が向上
エンジンは6型から馬力トルクの変更はないが、燃費が1km/lも向上!
エンジン自体は1GD継続なので、おそらく細かい燃料噴射量や噴射タイミング、シフトタイミングの改善の積み重ねなのだろう。
さらに燃費が向上したことによって、ハイエースもついにエコカーの仲間入りを果たすことができ、エコカー減税の対象になった。
昨今は車体も燃料も高いので、嬉しい改善点!
また、アドブルータンクの容量が7.4L→10.4Lに容量アップされ、補充の手間が改善されたり、以前はアドブルーが残り2Lになったときに警告灯がつくのみだったのが、残量計も追加されたのも嬉しいポイントだ。
ちなみに、こちら↓が6型のエンジンスペック。
寒冷地仕様にフロントシールドデアイサーが追加
これはワイパーに付着した雪や氷を溶かす目的で、フロントガラスに熱線を配したもの。
48Rはハイエースで毎年スキー場通いをしているのだが、ワイパーに氷が付着すると吹き残しが発生するので、これは雪国で威力を発揮しそうである。
ハイエースの灰皿照明の廃止
って、今時車に灰皿がついていること自体、時代錯誤なところがあるのだが、7型から緑の灰皿照明がなくなった。
まあ、みなさん灰皿と交換する増設電源ユニットを取り付けるので、照明は不要というメーカー判断なのだろうか。
ハイエース200系8型
〜今回のマイチェンは機能的なアップデートはなし〜
2024年(令和6年)1月 〜
今回のマイチェンはあまり機能的なアップデートはなく、カラー追加やDXグレードでもメーカーオプションの選択肢が広がった程度でした。
アースカラー(アーバンカーキとベージュ)が追加
アウトドアでハイエースを使用している人のために、商用車っぽくないアースカラーが追加された。
うーん、48R的には箱型の車にこういうSUVのカラーは合わないという印象。
ちなみに、ベージュはFJクルーザーやヤリスクロスと同じ。
アーバンカーキはRAV4と同じである。
こういう車だとカッコ良いのだが、なぜかハイエースをアースカラーにすると自家塗装感が半端ない。
DXでもイージークローザーをオプション選択可能に
いままでS-GLには標準で装備されていたイージークローザー。
軽い力でドアを閉めてもモーターの力で最後まで閉めてくれて半ドアにならない便利機能だが、DXでもオプション選択が可能になった。
ちなみに価格は4ドア片側 16,500円(消費税抜き15,000円)/5ドア両側 27,500円(消費税抜き25,000円)である(つか、今までオプションで選べなかったんかい!という印象)
主な変更点はこのくらいの8型でした。48Rが希望するS-GLのワイドボディ4WDに2.8Lディーゼルの設定は追加されなかったし、レーダークルーズコントロール不採用も残念である。。
まとめ
まとめを書いてて改めて思ったが、200系ハイエースというくくりのなかでもマイナーチェンジを重ね着実に進化しているハイエース。
大まかな流れとしては、商用ユースの堅牢な作りを維持したまま、現代風な装備を取り入れミニバンへと意識した変更点が多い。特に3型以降は乗用車としての完成度も高く、むりやりバンを遊びに使っていたかつてのハイエースのイメージから脱却したと感じる。
やはりアルファード辺りと比較検討するユーザーが多く、そういった声を取り入れてきたのだろう。
4型以降になってからは、メーカーも商用での魅力を謳いながら、一方で、遊びのベース車としてのハイエース推しており、メーカーHPでもハイエースをキャンプやサーフィン用途に使う特設サイトができているくらいの力の入れようだ。
↑こんな使い方こそ、趣味でハイエースに乗る醍醐味と言える。
以上、歴代ハイエースまとめでした。
ハイエースの各エンジンのインプレッションはコチラでまとめてます。
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ブログ筆者48Rの場合、トヨタディーラーより40万円も高い査定額でした。
ディーラーの査定だけだと、絶対損します。
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