JB23の整備中にちょくちょく締め付けトルクを忘れてしまうので、基本整備で使う締め付けトルクを一覧化しました。
ネットにアップしておくと自分がすぐに調べられて便利なのはもちろん、皆様のお役にもたてると幸いです。
（ブックマークして頂けるとすぐに締め付けトルク確認できて便利ですよ）
さっと目的の締め付けトルクを調べたい場合は「目次」を活用してください。
↓↓↓
48Rが使っているトルクレンチ
ジムニーの整備全てを1本でカバーできるトルクレンチはないので、下の2本を使用している。
①東日モータースポーツ用トルクレンチ MTQL70N[3/8sq] 10-70Nm
②BAL(大橋産業)トルクレンチ[1/2sq] 28-210Nm
①のトルクレンチは超オススメだし何十年も前からの東日の人気商品。
モータースポーツ用は東日の通常のプリセット型トルクレンチよりワイドレンジになっており、とても使い勝手が良いのだ。さらに信頼の東日なのでトルク精度はばっちりで、きっちり組みたいエンジン周りに最適である（昔はこれ1本でNSR-miniの車体整備、エンジンOHをしていた。オートバイならほぼこれ1本で完結するのでめちゃくちゃ便利です）。
②の高トルク側のトルクレンチは特にこだわりなしで、アマゾンなどでそれなりに使えそうで安めのものを選んでいる。そりゃ全部一流工具で揃えられたらベストなのだが、高トルク側が必要な足回りなどはそこまでシビアなトルク管理は必要ないので、廉価なものでも十分と思っている。
160N·mまでトルク範囲があれば、JB64/JB74の一般整備にはほぼ対応できる。
↑ホイールナット用のソケットもついているのがありがたい。
ちなみに、デジタルトルクレンチも持っている。
デジタルトルクレンチは指定トルクになるとブザーがなるのだが、カチッとショックがくるプリセット型に比べ音だけだと締めすぎやすい嫌いがあるので、メインでは使っていない。まあ、慣れればオーバートルクになりにくくはなるが、なにも考えずにカチッという手応えでトルクを感じられるプリセット型についつい手が伸びてしまっている状況である。
ただ、こいつは3N·mからセットできるので、自転車の小さめのボルトなど指定トルクが10N未満のときに使用するときには活躍している。
本記事でのトルク単位について
締め付けトルクは全てN·m（ニュートンメートル）で記載している。
JB23のサービスマニュアルには「kgf･cm」、とSI単位系（国際単位系）の「N·m」が併記されているが、現在は「N·m」が一般的なのでそちらに統一する。
どうしてもkgf･mやkgf･Cmがよければ
10N·m = 1.02kgf·m = 102kgf･cm
で脳内変換してください。
JB23ジムニー エンジン周りの締め付けトルク
オイルドレンボルト
- 締め付けトルク：49N·m
- サイズ：17mmボルト
| オイル粘度 | 5W-30 | |
| オイル使用量 | オイル交換時 | 2.8L |
| オイルフィルター交換時 | 3.0L | |
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オイルフィルター
- 締め付けトルク：14N·m またはパッキン着座から3/4回転
- サイズ：フィルターレンチ
スパークプラグ
- 締め付けトルク：20N·m
- サイズ：16mmスパークプラグソケット
トルクレンチがない場合は、手で締め込んでから指定回転角での締め付けもOKであるが、プラグメーカーによって指定回転角が異なるので注意が必要だ。
| （指定回転角例） | 指定回転角（新品時） | 指定回転角（再使用時） |
| NGK プレミアムRXプラグ | 1/2回転(180°) | 1/12回転(30°) |
| DENSO イリジウムプラグ | 1/3回転(120°) | 1/12回転(30°) |
| HKSイリジウムプラグ | 1/2回転(180°) | 1/12回転(30°) |
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サーモスタット固定ボルト
- 締め付けトルク：23N·m
- サイズ：12mmボルト
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マフラー（エキゾースト）
フロントパイプとセンターパイプ
- 締め付けトルク：50N·m
- サイズ：12mmボルト
センターパイプとリアピース
- 締め付けトルク：40N·m
- サイズ：12mmボルト
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JB23ジムニー 足回りの締め付けトルク
ホイールの締め付けトルク(4輪共通)
- 締め付けトルク：100N·m
- サイズ：19mmホイールナット
また、ホイールナットを締めるときは対角線上に徐々に締めること。
また、100kmほど走ったら必ず増し締めしましょう。ホイールの位置が馴染んで、もう一度100N·mで締めると少し締まります（つまり、ちょっと緩んでいる）
ショック
ショックの画像は緩めるときのものしかなかったのだが、締める時はちゃんとトルクレンチ使ってますよ！
フロントショック
ショックの上側マウントは14mmのダブルナット
- 締め付けトルク：29N·m
- サイズ：14mmダブルナット
下側は17mmのボルトナット固定。
- 締め付けトルク：90N·m
- サイズ：17mmボルトナット
リアショック
- 締め付けトルク：上側85N·m / 下側85N·m
- サイズ：上側17mmボルト / 下側17mmボルト
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ラテラルロッド
フロントラテラルロッド
- 締め付けトルク：両側90N·m
- サイズ：両側17mmボルト
リアラテラルロッド
- 締め付けトルク：両側90N·m
- サイズ：助手席側17mmボルト / 運転席側17mmボルトナット
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リーディングアーム
- 締め付けトルク：フレーム側90N·m / ホーシング側90N·m
- サイズ：フレーム側17mmボルトナット / ホーシング側17mmボルトナット
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トレーリングアーム
- 締め付けトルク：フレーム側90N·m / ホーシング側90N·m
- サイズ：フレーム側17mmボルトナット / ホーシング側17mmボルトナット
スタビライザー
スタビライザージョイント
- 締め付けトルク：両側50N·m
- サイズ：両側14mmナット
スタビライザーマウント
- 締め付けトルク：20N·m
- サイズ：12mmボルト
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JB23の駆動系締め付けトルク
5MTトランスミッションオイル
- 締め付けトルク：ドレンプラグ：23N·m / フィラープラグ 23N·m
- サイズ：10mmスクエアソケット
注意）ミッションのドレンやフィラーは座面があるボルトナットのねじ締結による張力で締めるのではなく、ミッションケースに開けられたテーパーネジにプラグをねじ込む方式になっている。テーパーネジの状態によっては23N·mでもオーバートルクでミッションケースを破る事例が発生しているので注意！
メーカー組み立て時の状態では青マーカーで印がついているので、48Rはそれを目安に締め込んでいる。
| ミッションオイル | グレード | スズキ四輪ギヤオイル75W-90(GL-4) | ||
| 規定量 | 1.2L | |||
トランスファー
- 締め付けトルク：ドレンプラグ：23N·m / フィラープラグ 23N·m
- サイズ：10mmスクエアソケット
| トランスファーオイル | グレード | スズキ四輪ギヤオイル75W-90(GL-4) | ||
| 規定量 | 0.8L | |||
デフ
フロントデフ
- 締め付けトルク：ドレンプラグ：27N·m / フィラープラグ 50N·m
- サイズ：ドレンプラグ10mmスクエアソケット / フィラープラグ 10mmスクエアソケット
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リアデフ
- 締め付けトルク：ドレンプラグ：27N·m / フィラープラグ 50N·m
- サイズ：ドレンプラグ10mmスクエアソケット / フィラープラグ 10mmスクエアソケット
| デフオイル | グレード | 80W-90（GL-5） | ||
| 規定量 | フロント | 1.35L | ||
| リア | 1.5L | |||
JB64/JB74ジムニー プロペラシャフトの締め付けトルク
No.1プロペラシャフト
- 締め付けトルク：トランスファー側50N·m / ミッション側：ボルトナットなし（スプライン）
- サイズ：トランスファー側14mmボルト
No.2プロペラシャフト
- 締め付けトルク：フロントデフ側50N·m / トランスファー側50N·m
- サイズ：フロントデフ側14mmボルト / トランスファー側14mmボルト
No.3プロペラシャフト
- 締め付けトルク：リアデフ側50N·m / トランスファー側33N·m
- サイズ：リアデフ側14mmナット / トランスファー側12mm
JB64/JB74ジムニー ステアリング系の締め付けトルク
ステアリングホイール
- 締め付けトルク：32N·m
- サイズ：17mmナット
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ステアリングロッド
- 締め付けトルク：ナックル側40N·m / ピットマンアーム側40N·m / ステアリングロッドのロックナット65N·m
- サイズ：ナックル側17mmボルト / ピットマンアーム側17mmナット / ロックナット24mm(ステアリングロッドの周り止め21mm)
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JB23ジムニー ブレーキ関係の締め付けトルク
キャリパーピンボルト（フロントディスクブレーキ）
- 締め付けトルク：22N·m
- サイズ：12mm
ブリーダープラグ
- 締め付けトルク：フロント11N·m/リア7.4N·m
- サイズ：フロント10mm/8mm
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JB23ジムニー 締め付けトルクまとめ
ねじはトルク不足だと緩むし、オーバートルクだと外れなくなったりネジ山を潰したりネジが折れたりトラブルの元。また、意外と知られてないがオーバートルクでもネジが伸びて張力が失われ緩んでしまう場合もある。
ジムニーいじりは楽しいが、事故を起こさないためにもトルクレンチを使って適切なトルク管理をしましょ
他にも「JB23ジムニーカテゴリ（☜クリック）」で色々ジムニー 記事書いてます。よろしければ、そちらの記事もどうぞ。
