グレングラントアルボラリスと言えば、シングルモルトとしては最安クラスの価格設定にフルーティで飲みやすいテイストでウイスキーブーム、ハイボールブームに乗って売れまくったウイスキー。
さらに2025年9月1日から定価3,300円→2,500円に改訂され(元の価格でもシングルモルトとしては格安なのに!)、戦略的な価格設定でファンも拡大中だ。
その味わいは「華やか」。
果実のようなフルーティな香りと甘さが特徴で、ハイボールにするとソーダに乗って爽やかな味わいが口の中に広がって、これからの暑い時期にぴったりな1本である。
グレングラント アルボラリスについて
グレングラント アルボラリスとは
グレングラント アルボラリスは創業1840年のグレングラント蒸留所で作られるノンエイジ(=年数標記なし)のシングルモルトウイスキーだ。
シングルモルトとしては破格の値段設定であり、記事執筆時点では実売2千円ちょっとというシングルモルト最安値と言っていい水準である。しかも最近はスーパーでも並べてあり、価格と相まってトライしやすいウイスキーである。
これは「シングルモルト入門」という地位を確固たるものにするとともに、広げた間口からグレングラントの12年、15年、18年やその他限定ボトルなど、よりマニアックで付加価の高いなウイスキーにも足を踏み込んでもらいたいという二刀流戦略である(実際に48Rもアルボラリスを入り口に、限定のアルボラリス カスクストレングスに飛びついちゃったりしているしね)。
「アルボラリス」とはがラテン語で「木漏れ日」という意味。木漏れ日のように柔らかい色のウイスキーは、フルーティで柑橘のフレーバーが香りと爽やかな甘みが良くまとまった1本である。
| 製造業者(親会社) | カンパリ社(イタリア) |
| 蒸留所名 | グレングラント蒸留所(スコットランド スペイサイド) |
| 内容量 | 700ml |
| アルコール度数 | 40% |
| 原材料 | モルト |
| 原産地名 | イギリス/スコットランド |
| 種類 | シングルモルト/スコッチ |
| 購入価格(執筆時) | 2062円 |
ラベル
さて、ラベルを見ていきましょう。ラベルってウイスキーの色々な情報が散りばめられていて、読み解きが楽しいのです。
メインラベル。
ラベルトップには創業1840年を示す「ESTD 1840」の表記。
青い花のロゴマークは「ブルーポピー(青いケシ)」。
これはグレングラントを世界的なブランドへと成長させた創業者の息子ジェームズ・グラント(通称 “ザ・メジャー” )が 華やかなウイスキーのヒントを求めて世界中を旅した際、ヒマラヤ山脈にて可憐で希少なブルーポピーと出会いその美しさに心を奪われたザ・メジャーは、この花をスコットランドの蒸溜所へ持ち帰るとともに、ブルーポピーはブランドの象徴として受け継がれることとなったのだ。いまでも蒸溜所の庭園には、毎年ブルーポピーが咲き誇るという。
「SPEYSIDE」は、スコットランドのスペイ川流域に位置する世界有数のウイスキー生産地。なんとそこにはスコットランドにある蒸溜所の約半分が集まるスコッチウイスキーの聖地である。
さらにシングルモルトウイスキーなので、「SINGE MALT SCOTCH WISKY」もバッチリ書いている。
ラベルの裏側へ。
「matured in bourbon casks and oloroso sherry casks」
「バーボン樽とオロロソ・シェリー樽で熟成」と記載。
ウイスキー造りにおいて、バーボンを貯蔵した後の樽と、スペインの辛口シェリー酒(オロロソ)を貯蔵した後の樽の2種類を使用して原酒を熟成させる製法を指す。これにより、バーボン樽由来のバニラのような甘みと、シェリー樽由来のドライフルーツやナッツのような深いコクが合わさった複雑な風味が生まれるのだ。
そして日本語ラベル。
フルーティを謳ってますね!ノンピートなので、ウイスキーのスモーキーなフレーバーが苦手な方にも飲みやすいウイスキー。
グラングラントはイタリアのリキュールメーカーであるカンパリ社が所有している蒸溜所なので、輸入はカンパリジャパンが行っている。
カンパリが所有している影響も大きいが、グラングラントはイタリアで一番売れているスコッチなんですって。
ちなみにキャップはコルク栓。
スクリューキャップのほうが楽で安心感あるんだけど、コルク栓ってなぜかウフフと嬉しくなるのよね。
グレングラント アルボラリスレビュー
さて、実飲レビュー。
ロック
ストレート
柑橘を想起させる華やかな香りに爽やかな甘みのフルーティなウイスキー。
ノンピートなのでスモーキーさはほぼ感じない。熟成期間表記のないノンエイジウイスキーだが(スコッチは法律で熟成期間は3年以上と定められているので、最低3年熟成の原酒が使われているのは間違いない)、口当たりはスムース、アルコールのトゲがなく飲みやすい。
数滴加水すると、さらに香りが開いて青りんごキャンディのような爽やかな甘さニュアンスが出てきた。奥から樽の木の香りも覗いてきて、多層的な華やかさが楽しい。
強いアルコールの飲みごたえより、華やかでフルーティな香りを楽しむウイスキーなので、加水したほうが全然美味しい!
ロック
ロックにするとアルコール感がキリッと締まり甘みがねっとり濃くなる。
フルーティな香りは少し影をひそめて、バニラのような芳香な甘みと樽のビターさを感じる。
冷やすと味のニュアンスが変化して面白い。
ハイボール
ハイボールが1番良い。
炭酸でフルーティなら香りが弾けて鼻をくすぐるのがたまらない。
鼻に抜ける香りは青リンゴのような爽快さがあり、さらにバニラの芳香さが余韻として残り、心地よく口の中を楽しませてくれる。
ハイボールはウイスキーも炭酸水もをキンキン冷やしたほうがバニラの甘みにキリッと芯が出るし、冷たさからくる爽快感も出て良いかなと思う。
スモーキーなテイストはほとんどなくフルーティさが特徴のハイボールなので、ウイスキーのスモーキーフレーバーが苦手な人でも楽しめる万人受けしそうなハイボールである。
いやー、美味しかった。
グレングラント アルボラリス レビューまとめ
シングルモルトとしては超コスパの一本。
入手性も良くて、48Rの近所ではドンキホーテでもスーパーでも2千円代前半で並べてあるので、シングルモルト入門としてもトライしやすいウイスキーである。
また、味も「華やかフルーティ」が特徴的で、ストレートにちょっと加水して味を開かせて飲んだりすると青リンゴのような爽快なフルーツ感がたまらないし、ハイボールにして炭酸で弾けてくるフルーティさを楽しんでも良い。(一方でスモーキーフレーバーはほぼないので、ウイスキーはスモーキーでないと、という層には物足りない可能性も)
飲みやすくて、あっという間に消えちゃいますよ(特にハイボールにすると危険)。









